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ヒューゴ「まぁ、こういうのも…。」
ヨアヒム「千里の道も一歩からと言いますし。」
ハインネ「・・・。」
不満げなハインネを宥めながら、二人は依頼を進める。
今日の依頼は薬の買い出し、いわゆるお使いだ。
地方領主とはいえ、それなりの身分であったハインネは乗り気ではなかった。
ハインネ「なんで私が、こんな使いッぱしり…」
ヨアヒム「そんなことを言ってはなりませんよ。熱病でうなされている方々の為にも、頑張るのです。」
ヒューゴ「市井の生活を知るよい機会では?」
ハインネ「・・・。」
愚痴るハインネに年長二人は説教。それを見てククと笑うザロモン。
これには彼女も溜まらず、愚痴どころか何一つ言わなくなった。
沈黙したハインネを尻目にヒューゴとヨアヒムが奔走。
依頼主の姉、薬屋、行商人、果ては闇市まで。
いたるところで交渉し依頼品を購入する。
結果として満足な数の依頼品を購入でき、ボーナスまでもらった一行は
宿屋で祝杯をあげた。
ちなみに不貞腐れたハインネは三日ほど口を聞かなかったという。
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